2024JBC佐賀①

コラム

コラムに関しては、基本的には競馬に関する法律関係のネタを中心に、時々(?)現地などでの観戦記を書こうと思っております。

記念すべき最初の投稿ですが、法律のネタではなく、2024年11月4日開催の2024JBC佐賀についてにしようと思います。

JBCを観に佐賀競馬場へと行ってきたので、写真も含めながらにしようと思います。

佐賀競馬場には今回初めてお邪魔させていただきました。スタンドの年季、売店の雰囲気、手売りの馬券、看板の記載等々、古き良き昭和の香りが漂う、The地方競馬、という趣を感じる場所でした。

スタンド外は園田の売店やパドック付近と、スタンドは笠松を相応にきれいにした感じ、という印象を持ちました。個人的には雰囲気はかなり気に入りました。

公式発表によると12000人以上が来場していたようですが、場内のWifi環境もよく、馬券も比較的スムーズに購入ができました。中京のG1デーよりもスムーズなくらいでした。

おそらく佐賀競馬の関係者の方々がシミュレーションを重ねたのだと思います。

・九州の競馬について

JBCの話題に入る前に、九州の競馬について少し整理をします。

九州の競馬場としては、JRAの競馬場として小倉競馬場、地方競馬として佐賀競馬場が存在しております。

かつて(といっても1950年代)には、九州のほぼ全域に競馬場があったようですが、その後中津競馬、荒尾競馬、佐賀競馬の3場での開催が長らく続いておりました。

しかし、2001年に中津競馬が廃止、2011年に荒尾競馬が廃止と、地方競馬場の廃止が相次ぎました。佐賀競馬場でも添付画像記載のとおり、賞金等も減らされ、かなり苦しい状況だったようです。

一方、九州は馬の生産を行っているところに特徴があります。日本ではほぼ北海道で生産が行われていますが、九州では熊本、宮崎、鹿児島で馬の生産が行われているようです(令和6年6月農林水産省畜産局 競馬監督課発表の資料5ページより。https://www.maff.go.jp/j/chikusan/keiba/lin/attach/pdf/index-24.pdf

九州産馬といえば、近年では中山グランドジャンプを連覇中のイロゴトシや北九州記念を勝ったヨカヨカなどが活躍していますね。

JBC3競走の直前にも2024九州産グランプリが開催されました(勝ち馬:ルピナステソーロ)。

白熱した追い比べでいいレースだったと思います。場内も盛り上がりましたね。

九州産馬はレベルが、という見方もあると思いますが、九州の競馬関係者が工夫を重ね、良い競走馬を競馬界に送り込んでいただいていると思いました。

・JBCについて

次にJBCというものについても整理します。

JBC「ジャパンブリーディングファームズカップ(Japan Breeding Farms’ Cup)」

というのは、アメリカのブリーダーズカップ(BC)に倣い、2001年より開催されたレースです。

地方競馬の存続が問題となりつつあった時期(2001年より開催)において、地方競馬を盛り上げる目的があったようです。

当初はクラシックとスプリント、後に牝馬限定のレディスクラシックと2歳優駿が追加され、現在はJBC4競走として開催されております。

現在、日本の競馬においては、一日にG1級の競争を複数やるのは原則としてJBCデーのみとなっております(開催日割の都合上、例外的に中山大障害とホープフルステークスが同日開催されることがありますが)。

複数の重賞を1日に一つの競馬場で行うことすらほとんどないですから、クラスの高い馬・レースを1日に複数も現地で観られるというのは魅力的だと思います。

馬券の売り上げ的にどうか、というのは分かりますが、海外では複数のG1を同日に行うことは通常ですし、中央競馬でもそういう日が1日くらいはあってもいいのではないかと思っています。

個人的には、2018年の京都競馬場開催でのJBC以来のJBCの現地観戦となりました。

(2018年 京都競馬場でのJBCより。)

2018年の京都以降は、浦和→大井→金沢→盛岡→大井と開催されており、なかなか行ける機会がありませんでした。僕の地元である名古屋や笠松でもやれるといいんですけどね。設備の都合等難しいところはあると思いますが…

(その2に続く)